

朝晩はちょっと寒いくらいかも



6月のある日。
札幌近郊のゲストハウス「渡り鳥」の3人は、さとうさんの車に乗って、初夏の美瑛に遊びに行くことになりました。
Contents
夏の美瑛の見所いっぱい




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パッチワークの丘の景色
赤い屋根の家:6月下旬ごろ

残雪の残る十勝岳連峰:5月中旬から6月中旬


まさに北海道って景色だね。
ジャガイモの花畑
馬鈴薯(ジャガイモ)の花



ジャガイモの花ってきれいなの?
美瑛の畑に広がる馬鈴薯の花(右手前):6月下旬から7月上旬

美瑛町は内陸性の気候により、朝晩の寒暖差が大きく、きれいな水にも恵まれており、美味しいジャガイモの取れる条件が揃っています。
丘での作付けや収穫は大変な作業ですが、現在ではハーベスタなど大型農機を使っう事で、効率的な生産を行っています。
主な品種は「とうや」「きたあかり」「男爵」「メークイン」「はるか」「インカのめざめ」など。
6月の下旬ごろになると、緑の畑いっぱいに可愛らしい白や薄紫の花が咲き乱れます。
パッチワークの丘に花の差し色が入るこの時期は、ゴールデンウィークの後ということもあり、まだまだ観光客も少ない期間。
晴天率も高く、丘の景色を独り占めできるチャンスに恵まれることが多いです。
風に揺れる小麦畑
風に揺れる秋まき小麦の畑:7月上旬ごろ


寒冷な北海道の美瑛では良質な小麦が生産されます。
そして小麦は、パッチワークの色どりとしても一翼を担っています。
例えば秋まき小麦の「ホクシン」などは、6月末頃から7月上旬位かけて、丘では緑の絨毯のように見えます。
風が吹くと波のように揺れ、空を流れる雲の影が小麦の上を這っていく瞬間は本当に美しいものです。
7月の中旬を過ぎると小麦は黄金色に色づき、パッチワークの丘に新たな変化をもたらします。
小麦は健康な土づくりを維持するものとして、輪作の主役としても作付けされており、その景色は翌年に訪れて同じ景色を見ることができるとは限りません。
また、美瑛を一躍有名にした写真家。「前田真三」先生の作品、「麦秋鮮烈」の世界にある「赤麦」こと「タクネ小麦」を復活させようという活動も起こっています。
近年、美瑛町では町内の有志「赤麦を復活させる会」を中心に、この赤麦を使った「うどん」や「ビール」がご当地グルメとして、売り出し、消費拡大を促しています。
丘の景色を引き締める名優たち
初夏のクリスマスツリーの木:6月下旬



美瑛の丘を眺めていると畑のところどころに、ぽつんと生えた不思議な木をみつけることがあります。
開拓時代に農家さんが土地の境界としての目印としたり、休憩場所などに使っていた木が、今でもひっそりと残っているのです。
幾つかの木は絵になることから、TVのCMやポスターなどに使われて、ファンなどから「〜の木」のように名前がつけられ、今でも多くの人が姿を見に訪れています。
夏の景色を彩る観光お花畑
四季彩の丘:7月から10月頃まで

7月にはラベンダーはもちろん、様々な色とりどりの花が帯のように連なってきれいね。

美瑛・富良野の観光といえば、パッチワークの丘にラベンダーとお花畑。
ラベンダーで有名なのは中富良野町にある「ファーム富田」さんですが、美瑛町にも綺麗なお花畑が点在しています。
神秘的な白金の「青い池」


昔は知る人ぞ知るスポットだった青い池も、最近ではTV番組で放送される機会も増えて、一気に知名度が上がりました。
お盆時期には白金街道が数キロの渋滞を起こすほどの人気スポットです。
そして美瑛へ

のんびり写真を撮りながら色々回ってみようよ。




こうして、3人(2匹と1羽)の美瑛観光は始まったのでした。
続く・・・・・・。
美瑛観光の注意点:
※畑は観光農園ではなく、農家さんの私有地であり仕事場です。
観光客が土足で立ち入る事で、畑にジャガイモシストセンチュウなど病害虫を持ち込んでしまい、土壌が汚染される事で、長期にわたり農作物に被害が出る事もあります。
写真撮影などは必ず道路から行い、農地に無断で立ち入る事は絶対に行わないようにしましょう。