あなたを迎える、美しく雄大な丘の風景。
美瑛町を訪れる観光客の多くは、その丘の景色を楽しみにやってくるのではないでしょうか?
しかし、美瑛の丘は自然だけが作りただしたものではなく、「この厳しい北の大地を開拓した農家の努力」と「十勝岳の火山活動からなる大自然」この2つがあって初めて生み出されたものです。
そんな美瑛を観光するにあたって、訪れる皆さんが絶対に忘れてはならない注意点があります。
今回はそれをいつもの3人のやり取りから、お伝えしていきたいと思います。

記念写真を撮ろうか?












だから、このマップにも注意が書いてあるでしょ。
本当にごめんなさい。





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年々問題になる観光客のマナー
美しく広大な丘が織り成す畑の風景。
美瑛町を訪れる観光客の多くは、その雄大な畑の風景を楽しみにしている方がほとんどではないでしょうか。
訪れた観光客や写真好きのみなさんも、楽しそうにカメラやスマートフォンを手に、思い思いに写真を撮っています。
しかし、そんな中で一部の心ない方が「畑にずかずかと足を踏み入れたり」、「無断で作業中の農家さんを撮影したり」、「農機に勝手にまたがったり」などマナー違反が目立ち問題になっています。
この広大な畑は、もちろん農家さんの私有地であり、大切な作物を育てる仕事場です。
そんな所に「他人が足を踏み入れてしまったら」どうなるでしょうか?
畑に到着するまで、色々な場所を歩いてきたみなさんの靴の裏には、様々な雑菌がついているかも知れません。
そうした雑菌や寄生虫が畑に侵入し土が汚染されたら、作物が育たなくなったり、病気になったりしてしまいます。
また、あなたが歩いていた時、「見知らぬ他人から突然写真を撮られたら」どう感じますか?
あなたの大事な車やバイクに「見知らぬ他人が勝手に乗り込んでいたら」どう思うでしょう?
中国語で書かれた注意書き。
上の写真も注意の看板があるにも関わらず、奥の雪原を歩いた足跡が残っています。
ただの雪原に見えても、雪の下には秋まきの小麦が眠っている畑もあります。
また、雪で見えない場所に用水路があり、歩くと深く落ち込むこともあって、危険なこともあります。
こうした事が起こらないよう、町の観光案内所や町全体で注意を促す呼びかけをしたり、ボランティア活動でパトロールを行ったり、畑の所々に看板を立てたりといった対策をしていますが、今でもマナーを守らない方は後をたちません。
見かけた際に注意をしても、「ちょっと入っているだけだ!!」「せっかく遠くから来たんだ!!」「お客様だぞ!!」「お前は何様だ!!」「私の芸術(写真)のためだ!!」などと、素直に聞き入れず逆に怒り出す方もいます。
美瑛町は、有名な写真家やテレビでのCM、映画のロケ地になったりと年々注目を集め、国内はもちろん海外からの観光客もたくさん増えてます。
また、町も景色の素晴らしさをアピールし、観光客の誘致を行っています。
しかし、「観光客であること」や「写真を撮影していること」で、畑に入る行為は正当化できません。
無断で他の人の家や土地に入ることと同じことです。
「みんながいつまでも美しい美瑛の風景を楽しめる。」
そんな環境を守る為にも、美瑛を訪れるあなたは最低限のマナーはしっかり守って楽しみましょう。
きっとそれが新たな素晴らしい景色や、人々との出会いにつながっていくことでしょう。